不整脈の一種である「心室細動」という心臓病は、1年間の突然死の死亡者数の半分を占めます。その人数は約4万人にも上り、いかに危険な心臓病であるかが分かります。心室細動とは心臓の心室にて小刻みの震えが起きる状態ですが、ただ震えるだけではなく脳を含めた全身に血液を送り出すことができなくなります。そのため心室細動が数分間続くと死に至ることもあります。
心室細動はごく短い時間で死亡してしまうことが多いため、救命救急士による救命率はわずか3%です。周囲の人間が心室細動に気付いて通報をしても、あっという間に血流が止まってしまうため救命救急士が来てもすでに遅いという状態になります。
心室細動の患者を救うために効果的なのが、一般の人でも使うことができる「AED=自動体外式徐細動器」です。AEDは医療資格がなくても使えるため、一刻を争う心室細動の救命に期待が寄せられています。この心室細動の死亡者は、その多くが虚血性心疾患や肥大型心筋症の患者であったというデータもあります。つまり、心臓病を患っている人は、心室細動による突然死の危険性が高いということになります。
このような突然死の危険を避けるためにも、心臓病にかからないようにしなければいけません。心臓病の危険因子は、高脂血症、高血糖、高血圧、喫煙、ストレス、肥満と言われていることから、生活習慣と深く結び付いている病気であると分かります。
これはつまり、日々の生活において予防策を実践できるということになります。これらの危険因子は、心臓病を引き起こすだけのものではありません。健康な生活を送るために必要なことなのでしっかりと意識しましょう。