狭心症、心筋梗塞、心筋炎、心臓弁膜症などの心臓病になると、心臓が血液を送り出すための収縮力が弱くなります。他にも腎不全、高血圧、動脈硬化でも同じ症状が起きますし、単なる風邪やストレスでも心臓の働きが弱くなることがあります。
このような状態になると、全身を流れる血液の量が少なくなり、息切れ、むくみ、チアノーゼで唇が紫色になったり、尿の量が減ったりします。これが心不全という心臓病ですが、急に起こる「急性心不全」と徐々に機能が低下していく「慢性心不全」があります。その他にも、全身の血液量が減ったために、肺や静脈で血流が滞って「うっ血性心不全」になることもあります。
うっ血性心不全の場合には、肺に障害が生じるため呼吸困難になり喘息様の症状も現れます。これは肺水腫と呼ばれる深刻な状況で、呼吸はどんどん苦しくなります。心不全を治療するためには、まず心不全の原因となっている心臓病の疾患を治療しなければいけません。ある程度、心機能が回復しないと外科的な治療を行うことは困難なので、治療に時間がかかることは覚悟をしなければいけないでしょう。
まず行われるのが薬による治療で、ジギタリス製剤という強心作用のある薬と、利尿剤を処方するのが一般的です。また併せて、心臓の負担を減らすような食事療法も行います。まずは血圧を下げるために塩分の少ない食事を摂ります。心不全は、様々な心臓病が原因で起こる二次的な病気であるため、まずは根本的な心疾患の治療から行うことが多いようです。