心臓病の危険因子の1つに「高血圧」があります。なぜ高血圧が心臓病を引き起こすのでしょうか。まず血圧についてですが、血圧とは全身に血液が送り出される時に、心臓が血液にかける圧力です。その血圧が高くなると動脈硬化を起こしやすくなります。
動脈硬化になると血管を血液が通りづらくなるため、血液を送り出すためにはさらに大きな圧力が必要になります。つまり高血圧が動脈硬化を起こし、その動脈硬化によって、さらに高血圧が引き起こされるという悪循環が起きてきます。
さらに、高い圧力で血液を送り出しているうちに心筋が発達して、心臓が肥大します。心臓の肥大は心機能の低下を招き、やがて心不全へとつながっていきます。このように高血圧は深刻な心臓病を引き起こす可能性があるのです。
健康診断などで血圧が高いと言われている人だけではなく、今は大丈夫でも将来のことを考えて、定期的に測定をしましょう。血圧は1日の中で変動するので、一定の時間にホルター血圧計などで正確に測定してください。血圧の変化をよく観察することが大切です。
高血圧は、ストレスや疲れ、肥満、塩分の取り過ぎ、遺伝などの理由で起きますが、よほど高くならないと症状が出ない人もいます。また、高めと指摘されても、特に症状がないからと放置する人も少なくありません。
しかし高血圧は、心臓病以外の様々な疾患の原因にもなります。高血圧であると診断が下ったら、病院での治療に加えて、必ず生活改善や食事の見直しを行いましょう。