心臓病の中で最も患者が多いのが「心筋梗塞」です。心筋梗塞の発作による痛みは、巨大な物が胸にのしかかってくるような大変な痛みだと言われています。強く胸を締め付けられ、苦しく重い感覚で、さらに死の恐怖も襲ってくるのです。
このような痛みを伴う心筋梗塞はなぜ起きるのでしょうか。心臓は人間が生きていくために絶え間なく動き続けていて、その数は1日に10万回にもなります。これは筋肉が動いているということになるのですが、心筋が動き続けるためには酸素や栄養分が必要です。
心筋に血液と共に酸素や栄養分を運んでサポートをしているのが冠状動脈です。この冠状動脈が「狭窄」という狭くなる状態になると、血液が心筋に十分に届かなくなって心筋組織が衰えて心臓病の一つである「心筋梗塞」を起こします。
心筋梗塞の治療には、再発を抑える効果が高い「大動脈バルーンパンピング法」が最も多く用いられます。これは風船で冠動脈が狭窄を起こしている部分を広げ、その部分をステントによって支える治療法です。冠動脈が狭くなって心筋に血液が届かなくなる心臓病としては狭心症があります。これは心筋梗塞と原因が同じなので「虚血性心疾患」に分類されています。
心筋梗塞と狭心症は原因は同じ心臓病ですが、心筋の状態に違いがあります。心筋梗塞の場合には冠動脈の狭窄で心筋が壊死してしまいますが、狭心症の場合には壊死までは至りません。また、狭心症の発作の持続時間は長くても15分ほどですが、急性心筋梗塞の発作は30分以上経っても治まりません。