心臓病の原因は、生活習慣が悪くて起きる動脈硬化などがあります。しかし生活環境に問題がなくても、加齢による心臓病もあるので、高齢者は特に気を付けてください。加齢で起きる心臓病を覚えておきましょう。
・虚血性心疾患
狭心症や心筋梗塞など、心臓病の約半分がこの疾患です。一般的には胸が締め付けられるようになるのですぐに分かるのですが、高齢者の場合には、2人に1人しか痛みを実感しないようです。そのため急な体調不良や身体状況の悪化は、本人が自覚をしていない急性心筋梗塞の可能性もあります。
・心房細動
不整脈の一種で、高齢者の5%に見られます。心房細動は、必ず専門医の診察を受けてください。多くの場合は心臓弁膜症もあったり、あるいは心臓病以外の病気が隠れているからです。さらに心房細動は、痴呆症に進行する危険性もあります。これは、高齢者の心房細動が脳梗塞を何度も起こすためで、脳梗塞になると手足が麻痺したり会話が困難になります。そのため高齢者が心房細動になった場合には、脳梗塞を予防する薬を処方することも多いようです。
・心不全
血液を送り出す心臓の力が弱くなり、肺うっ血や足のむくみなどが現れます。これは全身に血液が行き渡らないからです。高齢者の症状としては、動悸、息切れ、むくみなどです。その他、「起座呼吸」と呼ばれる、体を横にすると息苦しくて起きると楽になる症状もあります。これらの症状は加齢が原因だと思われがちです。しかし実は心不全であったりすると、風邪やインフルエンザにかかった時に重症化することが多いので気を付けてください。インフルエンザの季節には予防接種もしましょう。