日本人の3大死因が「ガン」「心臓病」「脳卒中」であることは、最近ではよく知られています。平成13年の人口動態統計によると、それらの疾患の死亡者の内訳は、ガンが約30万人、心臓病が約15万人、脳卒中が約13万人です。
死因の2位に位置する心臓病ですが、これは様々な心臓疾患の総称です。心臓病の中で、さらに多い死因を詳しく見ると狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が約7万人と、半数近くを占めています。では、この虚血性心疾患を患っている人は日本中にどのくらいいるのでしょうか。これを知るためには3年ごとに行われている「患者調査」が役に立ちます。
患者調査では、医療機関を利用した際の病名、入院日数などが細かく項目分けされ、実態を知ることができます。平成11年の患者調査によると、虚血性心疾患は全国に100万人もの患者がいることが分かりました。従来は虚血性心疾患は日本人には少ない疾患でしたが、今や患者数も死亡者も多くなってしまいました。
ところで、脳卒中についても虚血性の疾患です。つまり循環器系疾患である心臓病や脳卒中は、その原因にも似ている部分があるということになります。冠動脈が詰まったりするのが原因になる虚血性疾患が増えたのは、食生活が和食中心のものから、脂肪分が多くて高カロリーな欧米化した食事が原因と言われています。
虚血性疾患は生活習慣による部分も大きいので、心臓病の予防という面からだけではなく、体の健康全体のために生活の改善を図りましょう。